■喜八洲総本舗の歩み
もともとは酒饅頭の老舗
時代とともにみたらしが"主役"に
 
  店構え、人気ぶり、著名度から、かなり昔から営業しているのかと思いきや、創業は昭和23年と戦後のことだ。短い期間でこれほどまでのネームバリューを獲得した背景には、初代喜八洲店主に伝えられた酒饅頭が大きな役割を果たしていた。  
 

  そもそも酒饅頭の家元は淡路島。その伝統のノウハウを受け継いだ初代が五代目を襲名し、大阪で販売を始めたところ、ちょっぴり大人の風味漂う酒饅頭は大盛況。やがてメニューも増えていき、現在に至ったという。
 それが時代とともに、脇役だった「みたらし団子」が徐々に人気を集め、いつしか"主役"を押しのけて一番人気にのし上がってしまった。理由は、酒饅頭が少し年配を対象にした商品であるのに対し、みたらし団子は大人から子供まで、男女を問わず、幅広い層が楽しめる和菓子であったからだそうだ。(写真は五代目酒饅頭家元の証たる目録)

 
 


▲取材に答えて下さった
2代目店主の中田さん
  現在、お店を仕切る二代目店主の中田さんは、平成淀川花火大会や天神祭花火大会などの運営委員も務め、地域コミュニティの世話役としても大忙し。大阪文化に様々な形で貢献し続けるエネルギッシュな方である。


初代オーナーが五代目酒饅頭家元を受け継いで以来、その伝統の技を守るべく日夜厳しい目を光らせているわけだが、中田さん自身も「やはり時代が変化して、酒饅頭よりもみたらし団子の方がよく売れるようになってきましたなぁ」と語っている。


店頭から漂う甘い香りが道行く人の鼻孔をくすぐり、思わず、「◯本ちょうだい」と立ち寄ってしまうみたらし団子。やはり、女性客が多く、若いOLが会社帰りなどに買っていく姿も多くみられる。  もちろん、みたらしは買ってから2〜3時間のうちが美味しいので、少しでも早く口に運ぶのがよいだろう。
 
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