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これは、いわずも知れた大阪は新世界の串カツ屋でのはなし。カウンターだけの店なので、串カツのソースは、テーブルにある。たっぷりとソースがアルミの容器に泳いでいる。 おっ、串カツが揚がってきた。
同じくアルミのケースに、熱々の串カツが置かれる。手を伸ばす。
あっちっちっ、串も熱い。
揚げたての串カツを、そのソース入れにさっとひたす。ウースターソースの甘酸っぱい香りがひろがる。そして一口。
うまい!
大きいので、串にはカツがまだ残っている。ふと見ると、コロモがソースを吸うのか、ソースの付きがうすい。そこで、もう一度ソース入れにひたそうとする。
マッタ!!マッタ!!マッタ!!
それはルール違反。
かじった後で、ソース入れにもう一回ひたすのは、ヤメテネ。次のひとへのマナーです。
だから、大阪の串カツ屋さんには、ちゃんと但し書きが貼ってある。
「串カツ、二度漬け、お断り」
これ、大阪食べ歩きのジョーシキ。
大阪式串カツが初めての異邦人は、このじゃぶ漬け式のソースにひるむ人が多いのだが、これがまたおいしいのである。揚げたての串カツを何度もくぐらせるうちに、年季の入った焼き鳥屋のタレと同じような、コクのある風味のソースが誕生するのだ。まさに、一石二鳥の大阪方式。いちどご賞味あれ。 |
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