ジューススタンドと言えば、以前は、百貨店の地下で飲むものと決まっていた。それがここのところの健康ブームを反映してか、街なかや駅のターミナルなどで、ジューススタンドをよくみかけるようになった。
夏にかけて、街のジューススタンドは、暑さと渇きをいやす都会のオアシスのような存在だ。



そのジュースに、ちょっとした謎がある。
ジュースといっても、たくさん種類があり、定番はオレンジジュースにグレープフルーツジュース、バナナジュース、そしてイチゴジュース。ちょっと豪華にメロンジュース、二日酔いならトマトジュース…。
しかし、関西人にとって忘れてならないのは、ミックスジュースである。喫茶店で注文するジュースの王様は、ミックスジュースだ。
と思いきや、これは関西ならではの現象なのである。摩訶不思議。

大阪人にとって、ミックスジュースはどこにでもあるあたりまえの飲み物だ。少し甘くてあのクリーム色に泡だった濃厚なジュースは、定番中の定番なのである。
それが関東では普通ではない。東京の喫茶店では、オレンジジュースは100%おいてあっても、ミックスジュースはほとんど見かけない。ましてやジューススタンドでは、ほぼないと言い切ってもいい。
喫茶店に入って、メニューを見ずに「ミックスジュースください」といっても、「おいてません」といわれるのがオチ。一度、東京の喫茶店で試してみてください。ミックスジュースに出会うことができたあなたは、ラッキーである。それぐらいの確率だと思う。



ジュースというと、最近、スムージーが流行っている。スムージーは、原料は冷凍果物、フローズンヨーグルト、濃縮果汁、氷で作られ、アメリカ・カリフォルニアで5年くらい前から大流行している健康志向のドリンクだ。いわば、アメリカ生まれのミックス・ジュースである。
一方の大阪生まれ(?)のミックス・ジュースは、主な原材料はバナナとピーチとミルクが多い。それにオレンジなども入っていることがある。喫茶店では、缶詰が多いのかもしれない。みかんの缶詰、ももの缶詰、バナナ、パインの缶詰、牛乳、氷などが材料だろう。
なぜ関西にミックスジュースが多いのか。それは、大阪ならではの合理主義からきているのではないかと思う。その日の材料であんばいしてつくれるし、日持ちのきく缶詰も使える。おまけに、1杯で何種類もの味がいっぺんに楽しめる。お好み焼きの発想である。そんな関西人ならではの機転が、ミックスジュースを生んだのではなかろうか?
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