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またまた『東VS西食文化談義』うそのようなホントの話のご紹介。
東京に住んでいた子供の頃、お使いを頼まれて鶏肉店に肉を買いに行った。
当時私は、バリバリの大阪弁で話していたので、「オッチャン、カシワ500ちょうだい」と言った。すると店主のオジサンに、「柏餅なら和菓子屋に行かなきゃ無いよー。ウチは鶏肉屋だからねー」と真顔で言われた。
私は負けじと「でもオッチャン、これ並んでんの、みんなカシワやんか」とショーケースに並ぶカシワを指さして強気で言った。店主は「だから柏餅はないって」と子供相手にムキになり、相変わらずわからんチンの回答をする。
オッサンにむかついた私は、「大阪では鶏肉のことをカシワって言うんや!だいたい、誰が柏餅くれって言うてん!!カシワ500くれっちゅうてんねん!!よう注文聞かんか、ボケッ!」とついに怒鳴った。
こんなガキに…ってな感じで、呆気に取られた顔のオッサンは、ようやく内容が理解でき、私の指摘に納得したらしく、200グラムもオマケしてくれた。因みに今でも東京に行った時はその店で買ってしまう。もち、オマケ付き…。ええオッチャンや。
いやー、微笑ましい話ですねー。じゃりん子チエの世界が、見事に再現されていますね。とくに、「よう注文聞かんか、ボケッ!」というところが、ど迫力で圧巻です。
逆ギレされたおじさんも、さぞ驚いたことでしょう。怒鳴られたあげくに、200グラムもオマケさせられて、踏んだり蹴ったり。でも、おかげで大人になっても付き合ってくれる、いいお客さんができたというわけですね。(っていうか、おじさん的には、いまだに怖い客だったりして…。)
東京では鶏肉のことを、「かしわ」と呼んでも、通じにくいようですね。
さすがに大阪でも、現在ではあまり使わなくなりましたが、それでも昔ながらの商店街や市場などでは、いまだに「かしわ」の看板がかかっている鶏肉店があります。だから一応大阪人なら、「かしわ」といえば鶏肉であることは普通に理解できます。
次は東京の人からのお声。
関西の「かしわ」が、いわゆる鶏肉のことだと分かったのは、大阪に住んで1年以上経ってからのことでした。でも、何故かしわと呼ぶのかはいまだに誰も教えてくれません。
そこでさっそく、「かしわ」の語源を調べてみました。お答えしましょう。
それによると、「かしわ」とは、ブロイラーが普及する以前、もともと日本にいた和鶏とその肉のことを、さした名前だったそうです。一般的にポピュラーな白いニワトリではなくて、昔ながらの茶褐色のニワトリ、いわゆる地鶏なんて呼んでいる種類のことですね。
昭和30年代に、アメリカから肉用若鶏(ブロイラー)が入ってくるまでは、日本で食べられていた鶏肉のほとんどは、卵を生まなくなった和鶏をつぶしていたものでした。だから、昔の人の多くは、鶏肉のことを「かしわ」と呼んでいたわけです。でも、東京でこの言葉が通じなくなって、関西でなぜ生き残っているのか、ちょっと不思議ですね。
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