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西と東の食文化の違いについてのオモシロ話の中で、結構多いのが、「桜餅」に関するカルチャーギャップ。
今回は「桜餅」についてのネタをご紹介します。
エピソード1
大阪から東京へ転勤して、東西食文化のいろんな違いに目からウロコ、鼻からラッキョの日々。そのなかのひとつが「桜餅」。そう、おなじみの桜の葉でくるんである愛くるしいピンクの和菓子ですよ。
私はあの桜餅が好きで、たまにむしょうに食べたくなるんですが、関東で桜餅っていうと、ピンクのどら焼きみたいな(2つ折のワッフルというか)のに桜の葉が張り付いていて、思わず「ちゃうって!!」と叫んでました。あの透明のつぶつぶ感が好きなんやってば。そう言うと友人は「これ?」といって持ってきてくれたんです。それはまさに桜餅!と思いきや、ラベルには"道明寺"とあります。あの、ピンクの米みたいなのを"道明寺粉"というそうで・・・。以来"道明寺"を食べてました。こっちでは、マイナーだったのはいうまでもないです。
この「たまに桜餅がむしょうに食べたくなる」という気持ち、めっちゃ、よくわかります。大阪っこの場合たいてい、子供の頃、市場のお餅屋さんなんかでよく見かけた、ピンク色の桜餅のはかなげな姿が、網膜に焼き付いています。それに加えて、桜餅にかぶりついた時の食感と、なんとも言えぬ甘やかで上品な香りが一対になっています。おやつとしては、あれは日常的にいただける食品ではなくて、ハレの甘味でした。たまにしか食べることのできない至福の甘味だったからこそ、大人になっても時折、ムショーに桜餅が食べたくなるのです。
エピソード2 大阪生まれの大阪育ち。結婚して転勤で千葉の松戸へやって来て驚いたのは、桜餅!桜餅といえばピンクの餅米にあんこが包まれてて桜の葉で巻いてあるやつ。東はちがう!うすっぺらいピンクのクレープの小さいような(食べるとモチっとした)のにあんこが包まれて、桜の葉が巻いてある。
最近は少しずつ本来の桜餅も『道明寺桜餅』という名でお目にかかれるようになってきましたが。最初は、びっくりでしたよ。
なるほど。この2つのエピソードを図解にすると、こんなふうになるのでしょうか?。
さらに、東西桜餅について詳しく調べてみました。それによると、東の桜餅ができたのは、江戸時代享保2年(1717)のこと。向島の長命寺の門番だった山本新六さんという人が、落ち葉の季節になると掃除がたいへんな桜の葉を何かに使えないものかと考え、薄い小麦粉の皮に餡を包み、桜の葉を塩漬けにしたものを巻いたみたところ評判となり、1日700個以上も出るような名物になったとか。この桜餅を関東風とし、発祥の寺の名をとって「長命寺」と呼んでいます。
一方、関西風の桜餅は、その昔、大阪の道明寺という寺で作られていた干飯(ほしいい)がその起源といわれることから「道明寺」と呼ばれています。餅米を蒸してから乾燥させ、粉砕して粉にしたもので、他の粉より粒子が荒いのが特徴。この道明寺粉を水に漬け、もどしてから蒸すとつぶつぶの食感を残したままやわらかな、あの関西風の桜餅となるわけです。餅は餅屋といいますが、どちらも"お寺"生まれというのがルーツでした。
というわけで今回は、「東西桜餅比べ」の巻でしたが、もう1つおまけネタをご紹介。
桜餅は関西と関東で違うみたいですね。言葉というよりも、作り方が、ですが・・・。関西では、ピンク色のもち米であんこを巻きますが、関東では、薄く焼いた生地であんこを巻くのだそうです。私は関西風のほうが好きですが。もちろん葉っぱも食べます!(笑)
そうです。最後に、どうしても無視できないのは、この「桜餅の桜の葉っぱは、食べるものか否か」という問題。「食べるに決まってるやん!」「アホな、あんなん包み紙みたいなもんや。めくって捨てるんや!」「なんで甘い餅にしょっぱい葉っぱがくっついてるん?」などと、賛否両論様々な意見がでそうですが、桜餅の葉っぱ論議については、また別の機会に…。
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