大阪○得ガイド
 
梅田周辺の駅構内や地下街、百貨店の通路壁、柱などに、たくさんの化石が埋め込まれているのは、知る人ぞ知る事実。例えばディアモール大阪の柱、阪神百貨店の地下通路、HEPナビオの地下通路などにはたくさんのアンモナイトの化石が、阪急百貨店内の喫煙コーナーの壁にはヌムリテス(貨幣石)など、こんな所にもあったのかとその数の多さに驚くばかり。なんでこんな中心街に化石が埋め込まれているかというと、大阪は太古の昔海だったからとまことしやかに話す人もいるが、実はほとんど外国産のもの。種をあかすと、バブル経済期のキタの建築物には、ほとんどイタリア産の大理石が使われていたからだそう。アルプス山脈やその周辺の海から長い時を経て堆積された古代の遺物を探しに、街を探検するのもおもしろい。

大阪の南に位置する天保山。周辺は海遊館やUSJなどアミューズメント施設が盛りだくさんで、若いカップルやファミリーに大人気のベイエリア。実はこの天保山公園の中に、日本で一番低い山と認定された山がある。公園を入って正面から階段状にステップをきった登山道は、手すりつき。実にありがたいと思う間もなく、すぐ山頂に。階段の踊り場のような広場の地面には、しっかりと三角点が打ち込んである。これが、標高4.5mの日本一低い山、「天保山」だ。もともと安治川や木津川の土砂や堀を大規模にさらえた盛り土でできた山だそう。駅前のとあるお店にいくと登山証明書がもらえるので、ぜひチャレンジしてみたい。

工場と商店街が共生する町、九条。一見の価値があるのは、世界で唯一エレベーターが設置されている安治川トンネル。もともと西九条は、安治川と木津川の船の運行で、橋の架けにくい所。そのため人々は生活のために、川の周辺数箇所にある「渡し」を利用していた。昭和に入って交通量が増え、この西区側と此花区側の行き来に、川底トンネルが完成した。エレベーターで約17mの河底に降り、通路を通って地上へ出る。ひと昔前は、車も通行できたが、今では人と自転車のみ通行可能。一種独特の雰囲気があり、九条の名物の1つとして、今でも市民に利用されている。

みおつくし」といえば、大阪市の市章であるが、「みおつくし」=水脈串、水尾串などとさまざまな漢字があてられる。これは水路標識をさす言葉で、明治時代に大阪市を象徴する市章を決める際、懸賞金一等10円なりで公募を行い、たくさんの候補者の中から10ヶ月のスッタモンダで決まったそうだ。その「みおつくしの鐘」が、大阪市庁舎の屋上に設置されていることを知っている人は、それほど多くない。これは、昭和30年に大阪市婦人団体協議会が募金して大阪市に寄贈したもの。鐘の口径は約1.2mほどで、これが鳴ると、「青少年はおうちへ帰りましょう。」という主旨だったらしい。では、いったいいつ鐘は鳴っているのか。1958年から始まった毎年1回の恒例行事「みおつくしの鐘打鐘のつどい」で、市長、市議会議長をはじめ公募した65人の新成人が、20回ちゃんと鐘を打ち鳴らしているという。本物の鐘を打ち鳴らせるのは、実に狭き門なのだ。

 
Copyright 2004 大阪市ゆとりとみどり 振興局/ 財団法人 大阪観光コンベンション協会