京都-大阪間 ほろ酔いで縄文時代にタイムトリップ

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所要時間 : 終日
タイプ : リピーター向け

これから関西を訪れるあなた。もしかして京都-大阪間を素通りしようとしていませんか?!そんな方はぜひ一度、途中下車してみてください。京都と大阪のちょうど中間あたりに位置する山崎は、自然に囲まれ、空気も水も美味しいところ。ウィスキーの蒸溜所があることでも有名なこの地には、実は隠れた名所がたくさんあるんです。お寺や美術館をめぐって、ウィスキーでほろ酔い気分。さらに電車で大阪方面へ進み、茨木の山奥にひそむ、知る人ぞ知る穴場へもご案内。きっと、また行きたくなる、そんな"クセになる"途中下車コースです。

ルート

JR東海道本線「山崎」駅 スタート
1. 徒歩10分 宝積寺
2. 徒歩7分 アサヒビール大山崎山荘美術館
3. 徒歩15分 かぎ卯
4. 徒歩4分 サントリー山崎蒸溜所
5. 徒歩10分 JR東海道線山崎駅乗車 茨木駅下車 阪急バス①番乗り場[81番・忍頂寺行き]乗車 千提寺口バス停下車 徒歩15分 茨木市立キリシタン遺物史料館
6. 徒歩10分 まだま村

1. 宝積寺

JR大山崎駅の改札を出て左、線路を渡った先の木立に囲まれた急な坂道を10分ほど上ると現れる宝積寺の山門。724年に行基菩薩により開山されて以来、1200年以上。山門の両脇で睨みをきかせる金剛力士や三重塔をはじめ、本尊十一面観音菩薩など重要文化財が多数。なかでも見逃せないのが、鎌倉時代作の、閻魔大王を中心とした5体の像。「死者の生前の善悪行を裁き、死者の極楽と地獄の住所を定める冥界の総司」なる閻魔大王と、周りに居並ぶ4人の補佐官たち。大きな顔とがっしりとした体躯、血走った目をこれでもかと吊り上げぎょろりと見開いた迫力満点の閻魔さま達に一斉に対峙すると、何だかすべて見透かされているようで、思わず身がすくみます。「嘘ついたら閻魔さんに舌を抜かれるよ」というフレーズが今でも使われているほど、日本ではお馴染みの「恐ろしい」閻魔さん達と静かな空間で間近に向き合える、貴重なお寺です。

拝観時間 毎日9:00~16:00
拝観料 大人400円 高校・大学生300円 小・中学生200円
住所 京都府乙訓郡大山崎町大山崎銭原1
TEL (075)956-0047

2. アサヒビール大山崎山荘美術館

http://www.asahibeer-oyamazaki.com/

宝積寺裏手の細い山道を下り、古いトンネルをくぐって美しい庭園を眺めながら坂道を上っていくと、やがて目の前に現れる美術館。"山荘"の名の通り、朱色の瓦が並んだ三角屋根やレンガ飾りの壁に映える白い窓枠など、素朴ながらも可憐で瀟洒な雰囲気。ヨーロッパに遊学経験のある関西の実業家・加賀正太郎氏により大正~昭和初期にかけて別荘として建てられた山荘は、その後取り壊しの危機にあいながらも、京都府との協力のもとアサヒビール㈱により修復整備され、1996年に美術館として新たにスタート。外観や庭園もさることながら、重厚で華麗な本館内も見どころたっぷり。シックなシャンデリアや美しい調度品とともに並ぶ陶磁を中心としたコレクションは、柳宗悦が提唱した「民藝運動」の流れを汲んだ国内外の名品揃い。日常づかいの皿や器に宿る手仕事の「美」が、山荘に流れる優雅な時の流れと見事に調和しています。また、モネの『睡蓮』などが展示されている安藤忠雄氏設計の地下の新館も見逃せません。

開館時間 10:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日 月曜(祝日の場合は翌日火曜)、年末年始、臨時休館日
入館料 一般700円 高校・大学生500円 小・中学生無料
住所 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
TEL (075)957-3123 [総合案内]

3. かぎ卯

美術館から山道を下り、JR山崎駅の前を通り過ぎて西国街道沿いに行くと、角に現れるモダンな外観のうどん屋さん。大正元年(1912年)創業の老舗で、文豪・谷崎潤一郎の幻想的な小説「蘆刈(あしかり)」の中で、主人公が「酒を2合飲み、狐うどんを2杯食べた」うどん屋さんとして登場することでも有名です。山崎のおいしい水と4種類の削りぶし、天然の利尻昆布を使った無添加のだしは絶品。もちもち、つるつるの自家製うどんは、国産小麦粉をブレンドした手打ち麺。スタンダードなおうどんから、寒い季節は鍋焼きうどん、暑い季節は冷たいぶっかけ、人気の旨辛つけ麺など、バリエーション豊富で、天ぷらやかき揚げのサクサクで美味なこと!約100年もの間、山崎の地で親しまれ続ける老舗のうどん屋さん。3代目ご主人と奥様の明るく温かい人柄も、人気の理由かもしれません。

営業時間 11:00~20:00
定休日 水曜
住所 大阪府三島郡島本町山崎3-4-1
TEL (075)962-0700

4. サントリー山崎蒸溜所

http://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/index.html

線路を渡った先、緑に覆われた天王山の麓に建つ風格あるサントリー山崎蒸溜所は、豊かな自然に囲まれ清らかな水が湧く山崎の地に1923年創業した、日本初のモルトウィスキー蒸溜所。ここは、ウィスキーの製造工程が見学できるガイドツアーでも有名。原料の説明から大きな木桶での仕込みや発酵、金色にピカピカと輝く不思議な形の巨大な蒸留釜、そしてほの暗い貯蔵庫に眠る膨大な数の樽。ウィスキーの華やかな香りがいっぱいに充満する工場内をガイドさんの説明を聞きながらめぐれば、長い年月、手間ひまをかけてじっくりとつくられるウィスキーの美味しさのヒミツを知ることができます。見学のあとは、お楽しみの試飲も。蒸留所を代表するウィスキー、その名も「山崎」を、水割り、ロックなど、山崎の名水でつくられた美しい氷とともに味わえる贅沢なひととき。ヴィンテージウィスキーなどが試飲できるテイスティングカウンター(有料)や、オリジナルのおつまみなども取り揃えるファクトリーショップなど、併設のウィスキー館も見どころたっぷりです。ガイドツアーは予約優先・2名以上から携行。

TEL (075)962-1423

5. 茨木市立キリシタン遺物史料館

http://www.city.ibaraki.osaka.jp/shisetsu/kyoikubunka/1449062554151.html

JR茨木駅の改札を出て左、阪急バス①番乗り場より81番「忍頂寺」行きのバスに乗って、「千提寺口」で下車。案内看板にそって山道を15分ほど行くと、やがて小さな集落が。その中に建つ小さなキリシタン遺物史料館では、山深いこの千提寺の地で1900年初頭に発見された、1600年代のキリスト教の遺物を展示。日本の教科書でおなじみのフランシスコ・ザビエルの絵も、なんとこの地から出てきたもの。キリシタン大名・高山右近が高槻城主だったことから、キリシタン宗の一大中心地だった千提寺周辺。やがてはじまった厳しいキリシタン禁教令のもと、村人たちは表向きは仏教などに改宗。聖母画像やキリストの木像などキリスト教関連のものはひそかに櫃におさめられ、家の屋根裏の鴨居に大切にくくりつけられたまま約300年もの間、誰にも開けられることなくひっそりと受け継がれてきたそう。遺物の数々を眺めれば、子孫を守るためキリシタンであることを決して後世に伝えなかった村人たちの思いが、切々と伝わってきます。

TEL (072)649-3443

6. まだま村

http://www.madamamura.com/

史料館から歩くこと約10分、竹林の葉陰からちらりとのぞく、大きな三角帽子屋根。近づくにつれ、その迫力と静けさに、しばし圧倒されます。「まだま村」は直径12m、高さ11mの円錐形をした縄文竪穴住居のカフェ。緑や薄茶の藁をたっぷりのせた屋根と、素朴な土壁。まわりには水を湛えた甕や井戸、積み上げられた薪などがあり、はるか古代にタイムスリップしたかのよう。ほの暗い建物の中は、囲炉裏や舞台がオレンジ色の灯りに照らされ、200年前の古材を使った柱が天井高くまで伸び、何だか夜空の下にいるような不思議な感覚に。さらに、建物だけでなく食事も縄文スタイル。玄米ごはん・新鮮野菜のおかず・揚げものなどが並ぶ、無添加の体にやさしい「縄文ランチ」は、1日20食限定(要予約)。まだま村でしか味わえない、くるみ・ピーナッツ・松の実・栗などを粉状にすりつぶしたものを温かいミルクで溶いた「ゆるむミルク」は、ふんわり甘くて香ばしく、心もからだもゆるゆるに。

TEL 06-6311-0895
営業時間 11:00~17:00
定休日 月・火曜(祝日の場合は営業)
※1日20食限定の縄文ランチ(ドリンク付)1,500円はTELかFAXで要予約
住所 大阪府茨木市千提寺428
TEL (072)649-3800

追加情報

立ち寄りスポット

キリシタン遺物史料館やまだま村の周囲にある、キリシタン自然道。木々が生い茂りまったく舗装されていない自然の山道で、千提寺口バス停から1時間程のハイキングコースとしてもおすすめ。

味わいスポット

JR山崎駅とサントリー山崎蒸留所を結ぶ西国街道沿いにある、創業100余年の老舗料理旅館「三笑亭」。風情あるお店で、名物の天丼や天麩羅御膳はいかが?

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