乙女のロマンチックレトロ大阪

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所要時間 : 終日
タイプ : ビギナー向け

大阪に数多く残るレトロビル。何十年も前に建てられた風格あるビルたちは、長い年月を経て、今なお若い世代に受け継がれています。そのレトロモダンなデザイン、あちらこちらに感じる使い込まれた風合い、独特の空気感などは、新しいビルでは決して味わえないもの。そんな趣あるビルに魅了された人々が自然と集まり、レトロビルは今、大阪の新たなカルチャーの発信地にもなっているのです。こまごまとした雑貨や可愛らしいスイーツなど、乙女の胸をときめかせる要素がたっぷりつまったレトロビルの数々をめぐりながら、大阪のまた違った一面をのぞいてみてください。

ルート

地下鉄堺筋線・長堀線 長堀橋駅スタート
1. 徒歩3分 順慶ビル
2. 徒歩4分 大阪農林会館
3. 徒歩3分 大阪水上バス アクアライナー
4. 徒歩3分 ANTICA OSTERIA Dal POMPIERE(元・今橋消防署)
5. 徒歩5分 芝川ビル
6. 徒歩8分 大阪府立中之島図書館
7. 徒歩1分 大阪市中央公会堂
8. 徒歩4分 中之島公園 バラ園
9. 徒歩2分 北浜レトロビルヂング
10. 徒歩5分 生駒ビルヂング

1. 順慶ビル

マットな黒い壁が目を引く順慶ビルは、もともと昭和38年(1961年)築のビルを改修したもの。古くから問屋街で栄えた南船場に残る昭和30年代のビルは、完全に工業化される前日本の、どこか懐かしい雰囲気があります。そこに加えられた現代的なデザインと、建築当時のまま残された部分が、良い具合にミックス。2階にある雑貨店「souvenir du mondo」は、ヨーロッパのアンティーク雑貨をメインに、手芸雑貨や紙もの、ステーショナリーやトイカメラなどを置くおしゃれなお店。大きな窓から自然光が入り、ぎっしり並ぶこまごまとした雑貨をひとつひとつ眺めていると、あっという間に時が経ちます。何十年も前にヨーローッパのどこかで作られたものが、海を渡ってひょっこりあなたの手に。ここでしか出会えないような掘り出し物にめぐり合えるかもしれません。お隣の「+70(プラスナナジュウ)」は、対照的に、日本の手仕事のワザが光る、くらしの雑貨を集めたお店。食器や台所用品、文具など、「キラキラしていないものが好き」というオーナーのセレクトが、どれも味があってセンスを感じます。

住所 大阪市南船場2-2-28

2. 大阪農林会館

http://www.osaka-norin.com

1930年(昭和5年)に建てられた、旧三菱商事大阪支店。当時の農林水産省OBが出資してビルを買い取ったことでこの名に。現在は個性的なショップなどが店を構える心斎橋でも有名なテナントビルとなっています。外観はシンプル、でも中身は濃い!一歩中に足を踏み入れると、そこは趣あるレトロ空間。つややかに輝く階段の木製手摺の感触を確かめながら上階へのぼると、手作り雑貨のお店、北欧の子供服、凝ったセレクトの本屋さん、個性的な靴屋さん、おしゃれな美容室に、世界各国にショップを構えるブティックまで。中でも洋書と輸入雑貨を扱う「FLANNAGAN」は、窓から光が射すこぢんまりとした店内にカラフルな雑貨がセンス良く並び、「芯ホルダー」や「カリグラフィー専用ペン」など、そのセレクトの絶妙さに思わず心を奪われます。お店の方も知識豊富で気さくなので、長居すること間違いなし。

住所 大阪市中央区南船場3-2-6

3. 大阪水上バス アクアライナー

http://suijo-bus.jp/cruise/aqualiner.aspx

大阪をいつもとは違う視点からながめてみませんか?水上バス「アクアライナー」は、大阪のまちの中をゆうゆうと流れる土佐堀川や大川などをめぐる船。船体は平べったく、ガラス窓の向こう側には目の高さよりほんの少しだけ下に、波打つ水面が。都市の喧騒とはうってかわって、窓の外には、中央公会堂やバラ園、造幣局、大阪城まで、時代の移り変わりとともに優雅な景色が流れていきます。生い茂る緑の向こうにひっそりとたたずむ砲兵所など、なんだかノスタルジックな風景も。4ヶ所ある乗り場から、一周してもよし、途中で下船もできます。

利用時間 10:00~19:00 *季節により変動有
所要時間 60分
乗船料 大人1,700円、小人800円

4. ANTICA OSTERIA Dal POMPIERE(元・今橋消防署)

http://www.piano-piano.co.jp/pompiere/index.html

1925年(大正14年)築の元・今橋消防署の建物がリノベーションされ、イタリアンレストラン「ANTICA OSTERIA Dal POMPIERE」に変身。「ANTICA OSTERIA」「Dal POMPIERE」とは、イタリア語で「古い食堂」「消防士」の意。名前の通り、イタリアの町で評判の古い食堂・・・そんな雰囲気がたっぷり。色褪せたタイルに鮮やかなイエローのサインがとても良く似合います。日本の古い古い建物が、時を経てイタリアの街角を彷彿とさせるようなビルに再生。しかも元々は消防署だったなんて、驚きです!ランチは1,000円からありますので、気軽にレトロビルを堪能してみては。

料金 ディナー(プリフィクスコース)¥5,040(税込)
営業時間 ランチ11:30~14:00(LO)15:00(CLOSE)
ディナー17:30~21:30(LO)23:00(CLOSE)
定休日 日曜(祝祭日は営業)

5. 芝川ビル

http://shibakawa-bld.net

1927年(昭和2年)、唐物貿易を営んだ豪商・芝川家が建てたビル。彫りの深い、マヤ文明の装飾を施したアールデコ調の意匠が圧倒的な存在感を醸し出しています。昭和4年から14年間は「芝蘭社家政学園」という花嫁学校でしたが、今はレストランやショップ、デザイン事務所などが入るテナントビルになっており、1階にはチョコレートショップ「TIKAL by Cacao en Mosse」があります。いかめしいビルの中に一歩足を踏み入れると、マヤ・インカの雰囲気をそのままに、つややかなショーケースの中まばゆいライトを浴び、きりりと並ぶ小さなチョコレートの数々。イギリス人パティシエが生み出すチョコレートは、上質のカカオとフルーツやスパイス、リキュールなどの組み合わせがどれも斬新。チョコレートは1粒からでも買えるので、大阪めぐりのおやつにいかが。

住所 大阪市中央区伏見町3-3-3
最寄り駅 地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅

6. 大阪府立中之島図書館

http://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/

どっしりと建つ大阪府立中之島図書館は、1904年(明治34年)築の国の重要文化財。「日本第二の都会である大阪にも設備の整った図書館を」と、当時の住友家第15代当主が独力で図書館の建物から図書購入基金まですべてを寄贈。大決断をした住友氏をはじめ、設計者の野口孫一も初代館長も、当時みな30代。格調高い重厚な図書館に立ち入れば、若き情熱をひしひしと感じ、知らぬ間に自然と背筋が伸びます。コリント式円柱にペディメントを戴いた玄関ポーチは典型的なクラシック・スタイル。木製の階段を上りながら天井を見上げると、ステンドグラスを通してドーム屋根から光が降り注ぎます。100年を経てなお現役の図書館ゆえ、セキュリティの面から入館時に荷物を預けたり入館証を受け取ったりする必要がありますが、貴重な近代建築の息遣いを感じに、ぜひ足を運んでみてください。

住所 大阪市北区中之島1-2-10

7. 大阪市中央公会堂

http://osaka-chuokokaido.jp

1918年(大正7年)、株で莫大な利益を得た仲買人・岩本栄之助が100万円(現在の数十億円に相当)もの大金を寄贈して建設された、華麗なネオ・ルネサンス様式の大阪市中央公会堂。その後保存再生工事を経て2002年に再オープンし、さらに魅力を増しました。青空に映える赤レンガと、ミント色のドーム屋根が目印。遠くからでもすぐ目に入る、大阪のシンボル的な存在です。1階には大正ロマンの雰囲気たっぷりのレストラン「中之島倶楽部」もあるので、ここで乙女チックにティータイムもおすすめです。また夜のライトアップは、土佐堀川の水面に反射してきらめく光が幻想的で、何とも言えずロマンチック。

TEL (06)6208-2002

8. 中之島公園 バラ園

明治24年(1891年)、大阪市で初めて誕生した公園、中之島公園。堂島川と土佐掘川にはさまれた延長約1.5km、面積10.6haの自然あふれる都心のオアシスで、川沿いに建つ大阪府立中之島図書館や大阪市中央公会堂などを緑で彩っています。公園の中央、東西約500m、面積約13,000平方メートルにわたって広がるバラ園はシーズンを迎えると、約310品種、およそ3,700株のバラが咲き誇ります。川の水面をすぐそばに感じながら、色とりどりに咲く可憐なバラたちを眺めていると、ここが都会のど真ん中ということをつい忘れてしまいそう。バラのシーズンでなくても、対岸のビル群の喧騒から離れて自然の中でのんびりとした時間を過ごせるバラ園は、大阪市民にも人気です。バラの見頃は、5月中旬~6月初旬、10月中旬~11月初旬。

お問い合わせ 北部方面公園事務所 (06)6312-8121

9. 北浜レトロビルヂング

背の高いビルにきゅっと挟まれて、ちょこんと建つレトロビル。1912年(明治45年)に株の仲買人を営む企業の社屋として建てられたものです。現在のオーナーの手に渡ったあと、オリジナルを生かした再生をほどこし、北浜レトロ(英国喫茶館)としてオープン。内部の照明や建築金物、家具はすべてイギリスのアンティークで、トイレまでもが明るくロマンチックで、さらにうっとり。サンドイッチやスコーンが選べるランチ、さらに人気のアフタヌーンティーセットなど、本格的な紅茶と一緒にゆったりといただけます。ケーキや焼き菓子などテイクアウトできるものもあるので、お土産にもどうぞ。

TEL (06)6223-5858
営業時間 平日 11:00~21:30、土日祝 11:00~19:00
定休日 お盆休み、年末年始

10. 生駒ビルヂング

http://www.ikoma.ne.jp/building.htm

1930年、高級品だった時計や貴金属を取り揃えた生駒時計店が、一流の事務所に依頼して建てた生駒ビルヂング。スクラッチタイルの外壁にテラコッタの窓台をあしらった中南米風アールデコ調のビルの1階に、イタリアンバール「il Bar CENTRAL BANCO」があります。豊富な種類のイタリアンハムをはじめ、毎週ナポリより空輸されるモッツァレッラ、ワインなどどれも本格的。立ち飲み感覚で気軽にイタリアンが楽しめるバールは、周辺のビジネスマンにも人気。築80年を超える歴史ある重厚な空間に、80年の時を超えた今でも深夜まで賑やかな灯りがともるなんて、何だか素敵です。

『il Bar CENTRAL BANCO』情報
営業時間 月~金 8:00~翌2:00、土 11:30~翌2:00
定休日 日・祝
TEL (06)6232-1200

追加情報

立ち寄りスポット

コース内で紹介したビル以外にも、南船場周辺には味のあるレトロビルがまだまだあります。順慶ビルの東、堺筋に面して建つ「堺筋倶楽部・アンブロシア」は1931年(昭和6年)築の銀行建築がレストランに。大阪農林会館の西隣にちょこんと建つ「安栄ビル」も、小さな雑貨屋さんが入居するレトロビルです。

味わいスポット

コース内で紹介したレトロビルのうち、芝川ビルにはフランス風ベトナム料理のお店「Restaurant RIVE GAUCHE La Verdure du Viet-nam」もありますので、食事と共にレトロビルを堪能できます。

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