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BOB's Interview

大阪の歴史に想いをはせ、美しいミュージアムで世界一のコレクションを見て、築何百年のお城を眺めて、生命の尊さに感動。。。
にぎやかなイメージの強い大阪だけど、こんなに素敵なんだと再認識。

大阪には絶対に訪ねてほしい博物館・美術館があります。
OsakaBobが各博物館・美術館で、そこで活躍する学芸員、スタッフの人たちにインタビュー。
プロならではの展示品の楽しみ方、見どころに迫ります!

Interview start!

大阪は、「都会」というイメージが強いのですが、
実際どれくらい発掘調査をしているのですか?

大阪市内では、年間100カ所くらいで行っています。みなさん、都会で発掘調査なんて…と思われるようですが、個人所有の2~30㎡の土地から、マンションの建設予定地となるような、数百㎡の広さの土地まで、本当にさまざまです。

発掘された出土品はどんな処理がされるのですか?

たいていは土の中から掘り出しますので、泥まみれです。土を落として丁寧に洗い、どこで出土したものかわかるように、一つひとつに番号をつけます。そして、元の形を予想しながら組み立てます。 また、出土品を図面におこす作業もします。形や大きさを方眼紙に記録し、調査報告書に掲載します。 難波宮調査事務所では、このような作業を日々行っています。地道で根気のいる作業ですが、ひとつのかけらから昔の人々の暮らしが明らかになり、いま暮らしているまちの歴史が分かってくるのです。世紀の大発見につながるような可能性もあります。

「世紀の大発見」ってドキドキしますね。
今までに、「これは!」というような出土品はありましたか?

貴重な史料となるような出土品は本当にたくさんあります。中でも、注目すべきは平野区の長原にある「高廻(たかまわ)り古墳群」から出土した埴輪ですね。船やよろい、家などいろいろな形のものが一度に出土し、とても価値の高いものです。出土品の一部は大阪歴史博物館に展示されていますので、ぜひご覧いただきたいですね。

それ以外に出土品を見る方法はありますか?

出土品の多くは収蔵庫で保管していますが、大阪歴史博物館に展示するほか、難波宮跡公園の南東にある難波宮調査事務所に展示室を設けて一部を公開しています。
また、出土したその場所で見ることができるものもありますよ。ビルを新築する際の発掘調査で貴重な出土品があると、ビルのオーナーさんの意向などで、エントランスに展示コーナーを設ける場合もあります。市内では30カ所くらいあるでしょうか。
“なにわまナビガイド”(http://www.nmguide.jp/)などにも紹介していますので、機会があれば見てください。

難波宮跡公園は遺跡ですよね。いつの時代かわかりますか?

ここでは、2つの時代を同時に表現しています。まずは、652年(飛鳥時代)、孝徳天皇が造営した難波長柄豊碕宮(前期難波宮)。もうひとつは、聖武天皇が726年(奈良時代)に造り直した後期難波宮です。朱塗りの石で柱の位置を示したものが前期、石造りで基壇を示したものが後期です。実際に、公園に足を運んでいただき、その広さや眺望を楽しんでみてください。
広い土地を生かし、中央区民まつりや大阪あきない祭りなどのイベントも行われます。

発掘作業って奥が深いですね。
最新の発掘情報などはどこで知ることができますか?

大阪文化財研究所では、大阪市内の最新の発掘成果から海外の考古学の紹介まで、盛りだくさんの情報を掲載した「葦火」を2カ月に1回発行しています。定期購読も受付けています(年間1,200円)ので、ぜひご覧ください。

BOB's Comment

奈良や京都に比べると、大阪の歴史は浅いようなイメージがあったけど、実はとても深いことが分かりました。いろんなところに、大阪人の足跡が埋まっているんですね。
「むかしの大阪を、未来の大阪に伝える」ことを一心に、一生懸命がんばっている発掘者とそのスタッフの姿に感動しました。
どんどん開発されて進化し続けている大阪も好きだけど、むかしの大阪も素敵だなぁ。